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シンドロームXとも呼ばれる代謝症候群は,以下の中から少なくとも2つを引き起こす過剰内臓脂肪によって特徴づけられる:インスリン抵抗性,異脂肪血症,および高血圧。原因,合併症,診断および治療は,肥満とほぼ同じである。
代謝症候群はきわめてよくみられ,米国では50歳を超える人のほぼ半数が罹患していると考えられる。脂肪量のほか,分布も重要である。この症候群は,脂肪が腹部周囲に蓄積し(リンゴ型肥満と呼ばれる),ウエストヒップ比が高い人によくみられる。臀部周囲に脂肪が蓄積し(洋ナシ型),ウエストヒップ比が低い人の方が発症をみることが少ない。
過剰な内臓脂肪は,門脈の遊離脂肪酸を過剰にし,肝および筋細胞の脂肪蓄積を増大させる。肝および筋のインスリン抵抗性,高インスリン血症,異脂肪血症,高血圧がみられ,最終的に糖尿病および冠動脈疾患を来す。典型的には,血清尿酸値が上昇し,血栓準備状態(フィブリノーゲンおよびプラスミノーゲン活性化阻害因子Ⅰの濃度上昇)が生じる。
BMIまたはウエスト周囲径が正常値よりも高い患者では,血圧,空腹時血糖および血中脂質濃度を測定し,代謝症候群の検査を実施する(
肥満および代謝症候群: 代謝症候群の診断によく用いられる診断基準*表 2: 参照)。治療は肥満に対する治療と似ているが,メトホルミンおよびペルオキシソーム増殖因子活性化レセプター(PPAR)
作動薬のようなインスリン「抵抗性改善薬」も一助となる。
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表 2
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代謝症候群の診断によく用いられる診断基準*
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パラメータ
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値
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ウエスト周囲径(cm[インチ])
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男性では>102(40),
女性では>88(34.6)
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空腹時血糖(mg/dL[mmol/L])
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≥ 110 (6.1)
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食後2時間血糖値(mg/dL[mmol/L])
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≥ 140 (7.7)
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血圧(mm Hg)
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≥ 130/85
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トリグリセリド,空腹時(mg/dL [mmol/L])
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≥ 150 (1.7)
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低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール(mg/dL[mmol/L])
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≥ 100 (2.59)
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高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール(mg/dL[mmol/L])
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男性では≤ 40 (1.04),
女性では≤ 50 (1.29)
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*診断には,上のパラメータのうち少なくとも3項目が必要である。
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最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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