メルクマニュアル18版 日本語版
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酸に関係する検査

酸に関係する検査は,酸分泌抑制薬の有効性を確認するために用いられる。全て経鼻胃管または経鼻食道管挿管を必要とする。合併症は非常にまれである。患者は夜半過ぎから絶食しなければならない。

携帯型pHモニタリング

(See also the American Gastroenterological Association's guidelines on the use of esophageal pH recording.) 携帯型24時間食道pHモニタリングは,現在,食道酸暴露を定量化するための最良の検査である。主な適応は,(1)食道炎の内視鏡所見がない患者の過度の酸暴露を実証する場合,(2)内科的または外科的治療の有効性を評価する場合である。下部食道括約筋から5cm上にpHプローブを装備した細管を留置する。患者は,症状,食事,睡眠について24時間記録する。食道酸暴露は,pHが4.0未満の24時間記録時間の割合によって定義される。3.5%を越える場合は異常と考えられる。しかしながら,症状は酸暴露や食道炎の存在と相関していないことがある。これは,酸性逆流物だけでなく非酸性逆流物も症状の原因となりうるためであろう。

胃液検査

経鼻胃管により採取した胃内容のサンプルを用いて基礎胃酸分泌量および刺激胃酸分泌量を測定する。これは,消化性潰瘍に対する迷走神経切断術後の再発性潰瘍発生患者に有用なことがある。この場合,刺激に対する酸反応陽性(偽餌法)は,不完全な迷走神経切断を示唆する。この検査は,血清ガストリン高値を示す患者の評価にも用いられる。ガストリン高値がある場合の過酸症は,ゾリンジャー-エリソン症候群を示唆する。ガストリン高値がある場合の低酸症は,悪性貧血,萎縮性胃炎,およびメネトリエ病で起こる酸分泌障害,強力な酸分泌抑制薬による胃酸分泌抑制後に起こる酸分泌障害を示唆する。

胃液検査を行うために,経鼻胃管を挿入して胃内容を吸引し,廃棄する。その次に,胃液の15分間サンプルを4回に分けて1時間で採取する。これらのサンプルは基礎酸分泌量に相当する。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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