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胆嚢および胆管の腫瘍は肝外性の胆管閉塞を引き起こす頻度が高い。症状がない場合があるが,全身性または胆管閉塞をしばしば反映する。超音波検査,CTまたは胆管造影に基づいて診断する。予後は通常,不良である。機械的な胆汁ドレナージにより胆管閉塞に起因するそう痒,再発性の敗血症および疼痛の緩和がしばしば可能となる。
胆管癌やその他のまれな胆管の腫瘍は,通常悪性である。胆管癌は主に肝外胆管に発生する:60〜80%が肝門部周囲領域(クラッキン腫瘍),10〜30%が遠位胆管である。危険因子には高齢,原発性硬化性胆管炎,肝吸虫の寄生および総胆管嚢腫がある。
胆嚢癌の発生率は2.5/100,000であり,南米およびアジアで最もよくみられる。生存期間中央値は3カ月である。
胆嚢のポリープは,コレステロールエステルおよび脂肪からなる無症状の粘膜の隆起で直径10mm未満であり,胆嚢内腔に発現する。コレステロール症に起因し,超音波検査では受診者の約5%に発見される。真性の腺腫はまれであり,良性である。
症状と徴候
胆管癌患者にはそう痒および無痛の閉塞性黄疸が最もよくみられる(典型的な年齢は50〜70歳)。早期の肝門部周囲の腫瘍は漠然とした腹痛,食欲不振および体重減少を来すにとどまる。このほか,灰白色便,触知可能な腫瘤,肝腫大または胆嚢の拡張(クールボアジェ徴候,遠位の胆管癌を伴う)といった特徴がみられることがある。疼痛は胆石仙痛様となるか(胆管閉塞を反映),持続的かつ進行性でありうる。敗血症はまれだが,ERCPによって誘発されることがある。
胆嚢癌患者は,胆管痛および胆石症(70〜90%が結石を有する)のため施行した胆嚢摘除術で偶然発見される場合もあれば,進行して持続的な疼痛,体重減少および腹部腫瘤を呈する場合もあり,症状が多岐にわたる。
診断
肝外胆管閉塞の原因がわからない場合は,胆管癌を疑う。臨床検査は胆汁うっ滞の程度を反映する。超音波検査またはCTに基づいて診断する。もしこれらの手法で結論が得られなければ,磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)を施行するか,経皮経肝胆管造影を併用したERCPを実施する必要がありうる。場合によっては,ERCPが腫瘍を検出するだけではなく,擦過細胞診により組織診断が得られ,超音波またはCTガイド下針生検が不要となる。病期分類には造影CTが有用である。
胆嚢癌は超音波検査よりCTの方が確定がつきやすい。病巣の広がりを確認して治療方針を決めるには開腹手術を要する。
治療
閉塞部位へのステント挿入または外科的バイパス形成により,そう痒,黄疸,そしておそらく疲労も緩和される。
CTで広がりが確認された肝門部胆管癌には,経皮的またはERCPによりステントを挿入する。遠位胆管の胆管癌には内視鏡的にステントを挿入する。もし胆管癌が限局しているようであれば,外科的診査により肝門部の切除または膵頭十二指腸切除術による切除が可能であるかどうかを判定する。補助化学療法および放射線療法は,胆管癌に有望な成績をおさめることが示されている。
胆嚢癌は多くの場合,対症的に治療する。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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