メルクマニュアル18版 日本語版
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慢性感染性関節炎

慢性感染性関節炎は数週にわたって進行し,通常はマイコバクテリア,真菌,または病原性の低い細菌が原因である。

慢性感染性関節炎は感染性関節炎の5%を占め,RA,HIV感染症,免疫抑制,または人工関節の患者に最も多く発症する(下記参照)が,それ以外に健常な人でも発症しうる。原因菌の例としては,Mycobacterium tuberculosis M. marinum M. kansasii Candida sp, Coccidioides immitis Histoplasma capsulatum Cryptococcus neoformans Blastomyces dermatitidis Sporothrix schenckii Aspergillus fumigatus Actinomyces israeliiBrucellaspがある。ライム病の関節炎は,通常急性であるが,慢性のこともある。通常とは異なる日和見性の微生物は,HIV感染患者にみられる。慢性感染性関節炎では,滑膜が増殖することがあり,関節軟骨や軟骨下骨を侵食しうる。

発症は無痛性で,徐々に腫脹し,軽度の熱感があり,関節領域の発赤は軽微であるかまたは全くなく,軽度のうずく痛みがある。通常単関節が侵される。期間の延長と通常の抗生物質に対する応答がないことは,マイコバクテリウムまたは真菌が原因であることを示唆する。

患者は,ルーチンの検査と同様に,関節液や滑膜組織の真菌とマイコバクテリウムの培養をすべきである。単純X線所見は,関節裂隙がより長く維持されるという点で,急性の感染性関節炎と異なることがあり,外縁のびらんや骨硬化症が起こりうる。マイコバクテリアおよび真菌による関節の感染には,単離した微生物の感受性試験の結果に応じて,通常は複数の抗生物質により持続的な治療を要する。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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