メルクマニュアル18版 日本語版
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人工関節感染性関節炎

人工関節は急性および慢性の感染症の危険性があり,病的状態や死亡をもたらすことがありうる。

感染は,人工関節では多くみられる。それらは,術中の関節への細菌感染や,皮膚感染,肺炎,歯科的処置,侵襲の大きい人工関節の使用,尿路感染症,ことによると転倒から起こる術後の菌血症などが頻繁に起因する。それらは術後1年以内に症例の23に発症する。術後の最初の数カ月間では,その原因菌は,症例の50%が Staphylococcus aureus,35%が混合細菌叢,10%がグラム陰性菌,5%が嫌気性菌である。

患者の約25%は発症前2週間以内に転倒の,約20%は以前に再手術の経歴がある。一部の患者は,解消するようにみえた術後の創感染症に罹患しており,何カ月も術後の良好な回復を示した後,安静時や体重負荷時に持続性の関節痛を発現する。症状と徴候には,人工関節の緩み,痛み,腫脹,運動制限があり;体温は正常でありうる。敗血症が起こることがあり,重大な病的状態や死亡を引き起こすことがある。

治療は長期に行わなければならない。治療の選択肢には,手術適応のない患者の長期的な抗生物質療法;固定術あり,もしくは無しの切除関節形成術(感染のコントロールが不可能で骨量が不十分な患者);関節切開術を施行して人工関節を除去し,全ての骨セメント,膿瘍,壊死組織を慎重に切除した後,長期的な抗生物質療法;抗生物質を含浸させたセメントを使用した即時または後日(1〜3カ月)施行する人工関節の手術;がある。即時に入れ替えたかまたは遅れて入れ替えたかにかかわらず,新しい人工関節の38%に感染が進行する。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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