メルクマニュアル18版 日本語版
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はじめに

一般的な手の疾患には,様々な変形,ガングリオン,感染症,キーンベック病,末梢神経圧迫症候群,および非感染性腱鞘炎などがある。複合局所疼痛症候群(反射性交感神経性ジストロフィ)は疼痛: 複合性局所疼痛症候群で考察され,手の外傷は骨折,脱臼,および捻挫で考察されている。

評価

病歴と身体診察所見は,手の障害の診断にしばしば役立つ。

病歴: 病歴には,症状と関連している可能性がある外傷やその他の事象に関する情報を含むべきである。変形や運動障害の存在と期間を記録する。その障害の存在,期間,重症度,痛みを増悪または軽減する要因を明らかにする。発熱,腫脹,発疹,レイノー現象(末梢動脈疾患: レイノー現象を参照 ),感覚異常,筋力低下などの随伴症状も記録する。

身体診察: 診察には,圧痛と腫脹についての視診と触診を含めるべきである。自動関節可動域は,腱損傷を見つけるために検査すべきである。他動関節可動域の検査は,特定の動きが痛みを悪化させるかどうかを評価しうる。知覚は,ペーパークリップの両端を使用した2点識別によって最も正確にテストできる。運動機能検査は,橈骨神経,正中神経,尺骨神経に支配される筋肉について行う。血管検査には,毛細血管再充満の評価,橈骨脈拍および尺骨脈拍,アレン試験(肺機能検査: 動脈血ガス(Arterial Blood Gas)サンプリングを参照 )を含めるべきである。ストレス試験は,特定の靭帯損傷が疑われるときに役に立つ(例,ゲームキーパーの母指の内側側副靭帯—骨折,脱臼,および捻挫: 尺側側副靭帯の捻挫(ゲームキーパー母指)を参照 )。

臨床検査: 臨床検査の役割は限定されている。単純X線検査やMRI検査は,外傷,関節炎,キーンベック病を見つけるかまたは感染症の原因となりうる隠れた異物を除外するために役に立つ。神経伝導検査は,末梢神経圧迫症候群の診断の助けとなる。骨スキャンは,不顕性骨折および反射性交感神経性ジストロフィの診断の補助となることがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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