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(滑液包炎,腱炎,線維筋痛症: 腱炎および腱鞘炎も参照 )
指の屈筋腱と手の短母指伸筋が一般によく侵されるけれども,腱鞘炎は手や手の周辺の腱のいずれにも発症しうる。
指の屈筋腱炎および腱鞘炎
(ばね指)
指の屈筋腱炎および腱鞘炎は,指の腱および腱鞘の炎症であり,ときに続いて線維化する。
これらの病態は特発性であるが,RAまたは糖尿病の患者に一般によくみられる。糖尿病患者では,それらはしばしば手根管症候群と共存し,ときに手掌筋膜の線維化を伴う。病理的な変化は,腱内部の肥厚または小結節から始まり;狭くなった最初の輪状の滑車の部位では,その肥厚や小結節が手指の滑らかな伸展または屈曲を妨害する。手指が屈曲時に動かなくなるかまたは突然「ばね(弾発現象)」のように音を立てて伸展することがある。
急性炎症および痛みの治療は,副子固定,湿熱療法,抗炎症用量のNSAIDの投与である(関節疾患: NSAIDを参照 )。これらの治療法が無効である場合,屈筋腱の腱鞘へのコルチコステロイド懸濁液の注射は安全であり,迅速に痛みと弾発現象を軽減する。コルチコステロイド療法が失敗であれば,手術的に解放しうる。
ドゥケルヴァン症候群
(洗濯婦の捻挫)
ドゥケルヴァン症候群は,短伸筋(手の短母指伸筋)と第1伸側区画内の母指の長外転筋腱(手の長母指外転筋)の狭窄性腱鞘炎である。
ドゥケルヴァン症候群は通常手関節の反復使用(特に絞る動作)後に起こるが,ときにRAに関連して起こる。主な症状は,運動によって増悪する手関節と母指のうずく痛みである。圧痛は,罹患した腱鞘部位の上の橈骨茎状突起のすぐ近位側に誘発されることがある。この疾患の診断はフィンケルシュタインテストによりほとんど確定する。患者は患側の母指を手掌に内転させて他の指で母指を包む。手関節を他動的に尺側に屈曲させたときに患部の腱鞘の部位に激痛を引き起こす場合,フィンケルシュタインテストは陽性である。
安静,温浴,NSAIDの投与はきわめて軽症の症例には役に立つ。コルチコステロイド局所注射と母指ギプススプリントは,症例の70〜80%に有用である。腱断裂は注射のまれな合併症であるが,浸潤を腱鞘に限定し,コルチコステロイドの腱への注射を避けることにより防ぐことができる。注射の際に中程度または高度の抵抗があれば,注射針が腱内にある可能性がある。保存療法が無効であるとき,第1伸側区画の外科的解放はきわめて有効である。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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