メルクマニュアル18版 日本語版
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足根管症候群

(後脛骨神経痛)

後脛骨神経痛は後脛骨神経の走行に沿った痛みであり,通常神経圧迫から起こる。

足関節のレベルでは,後脛骨神経は線維性骨性の管を通って,内側および外側の足底神経に分かれる。足根管症候群は足根管内の神経の圧迫に関連するが,この用語は厳密ではなく,あらゆる原因で起こる後脛骨神経痛に用いられる。異常な足部の機能,炎症性の関節炎(例,RA),骨折,足関節静脈うっ滞浮腫によって引き起こされる足関節の屈筋腱の滑膜炎が要因となっている。甲状腺機能低下症の患者は,神経周囲のムチン沈着の結果として,足根管症候群のような症状を発現する。

症状と徴候

痛み(ときに灼熱痛やズキズキするようなしびれ)は,通常は果後部,ときに踵内側足底に生じ,足底面に沿ってつま先まで広がることがある。痛みは起立時や歩行時に増悪するが,疾患の進行につれて安静時に痛みが生じることがある。線維性骨性の圧迫により,難治性の症状が生じることがある。

診断と治療

圧迫または損傷のある部位で内果下部の後脛骨神経を軽く叩くかまたは触知すると,しばしば遠位のズキズキするようなしびれ(ティネル徴候)を生じる。電気診断検査の結果が偽陰性であることはよくある。神経の近くに何らかの腫脹があれば,その原因を確認すべきである。

中間位またはわずかに内反位で足部にテーピングするかまたは内反位に足部を保持する矯正装具は,神経の緊張を軽減する。原因が炎症または線維化である場合は,不溶性のコルチコステロイド/麻酔薬の局所浸潤は有効でありうる。難治性の症状で疑われる線維性骨性圧迫を解放するために,外科的除圧が必要なことがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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