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アキレス腱後部の滑液包炎

アキレス腱後部の滑液包炎は,靴の圧迫に反応して,靴の後方のヒールカウンター(月形芯)の最上端に対応する位置の皮膚とアキレス腱の間に生じる滑液包の炎症である。

症状と徴候

症状と徴候は,靴の後方のヒールカウンターの最上端に対応する位置に発現する。初期の症状は,発赤と痛みに限定されることがある。その後,皮膚の表面にびらんが生じることがある。数カ月以上を経て,直径が1〜3cmの,中が液状で圧痛がある嚢胞性小結節が生じる。それは赤色または肌色である。慢性の場合,滑液包は線維性になる。

診断と治療

小さくて圧痛がある肌色または赤色の小結節の存在は診断に役立つ。まれに,アキレス腱黄色腫は,靴の後方のヒールカウンターの最上端に対応する位置に生じるが,ピンク色で無症候性の傾向がある。アキレス腱付着部症は,主に腱の付着部に痛みを生じるが,靴の後方のヒールカウンターの最上端に対応する位置に痛みを生じることもある。腱付着部症は,軟部組織病変がないことによって鑑別診断される。

低いヒールの正しくフィットした靴の着用が重要である。滑液包が靴のヒールカウンターに当たらないように,踵を十分に高く上げるためには気泡ゴム製またはフェルト製の踵パッドが必要なこともある。炎症が鎮静するまで,滑液包周辺にパッドを当てるか,またはバックレスの靴を履くように指示する。局所麻酔薬/コルチコステロイドの滑液包内への注射は,一時的に痛みを軽減するが;アキレス腱そのものへの注射は,避けなければならない。病変の深部の骨の一部の外科的除去が,軟部組織の圧迫を減らすために必要なこともある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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