メルクマニュアル18版 日本語版
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呼吸筋機能の検査

最大吸気圧(MIP)と最大呼気圧(MEP)の測定値は,呼吸筋の筋力低下の評価に役立つことがある。MIPは,閉鎖系回路に向かって最大吸気努力中に発生する圧力である。吸息筋の強さは肺気量に反比例するため,通常は残気量(RV)で測定される。呼息筋の強さは肺気量と直接関連するため,MEPは全肺気量(TLC)で類似の手技を行う間に測定される。しかしながら,これらの手技から得られる情報は非特異的であり,不十分な努力呼吸と,筋力の低下と,神経学的疾患を識別することは不可能である。

最大換気量(MVV)は,神経筋および呼吸器系の測定を別に組み合わせたものである。MVVは,12秒間に速く深い呼吸で呼出する空気の総容量である。これは1秒間の努力肺活量(FEV1) ×35または40,としても概算できる。MVVの予測値と測定値の著しい差異が,神経筋の予備能不足,異常な呼吸の力学,または不適切な努力呼吸を示すこともある。検査中に1回換気量の低下の進行が示唆されるが,まれに神経筋異常の診断となる。

スニフテスト(においかぎテスト)はときに,横隔膜の完全麻痺または不全麻痺が疑われる症例に用いられる。X線透視検査を継続する間に,患者はすばやく短く強く吸気努力をする(“においかぎ”)。この手技は,他の呼吸筋(例,肋間筋)の寄与を最小限に抑える。片側横隔膜が減弱すると,対側の横隔膜に比べて可動域が減ったり,逆説的に上方に動くことがある。ときに,横隔膜および横隔膜神経の筋電信号が送られるが,診断精度は不確かである。筋肉および神経の生検は特定の症例に役立つことがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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