メルクマニュアル18版 日本語版
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肺リハビリテーション

肺リハビリテーションは,生活の質を高めるために運動,教育,行動療法を用いることである。呼吸器症状が活動制限を起こしているあらゆる状態―例,COPD,間質性肺疾患,胸壁の脱力を引き起こす神経筋疾患―および長期間人工呼吸器を使用した後の呼吸の再トレーニングに適応される。禁忌は相対的で,患者の運動レベルを高めるための試みを難題化する併存症(未治療の狭心症または左室機能不全など)が含まれる。しかしながら,これらは,肺リハビリテーションプログラムの運動以外の構成要素の利用を阻むことはない。

慢性呼吸器疾患の多くの患者にとって,内科的治療は,疾患の症状や合併症を部分的に軽快させるに過ぎない。肺リハビリテーションの総合的プログラムは,息切れを軽快し,運動耐容能を高め,程度は低いが入院回数を減らすなど,明らかな臨床的改善につながりうる。しかしながら,このプログラムは生存率を改善しない。

肺リハビリテーションは,医師,看護師,呼吸療法士,理学および職業療法士,ならびに心理学者またはソーシャルワーカーのチームによる,運動トレーニング,教育,および心理社会療法や行動療法などの総合的なプログラムの一部として行うことが最もよい。運動トレーニングには有酸素運動および呼吸筋や四肢の筋力トレーニングがある;下肢の筋力トレーニングはCOPD患者にとって特に重要である。教育には禁煙;呼吸法の教育(口すぼめ呼吸など,呼気を閉じた唇に向かって始め,呼出前に気道を開いた状態で固定する);体力保存法;薬物療法を含む治療の選択肢;事前の医療介護計画などが含まれる。心理社会療法には,患者の社会活動への全面的参加の障害となる抑うつ,不安,恐怖に関するカウンセリングおよびフィードバックがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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