メルクマニュアル18版 日本語版
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経胸腔針生検

胸郭および縦隔構造の経胸腔針生検は,組織学的分析のために円筒形の組織検体を吸引するため,切開針を用いる。経胸腔針生検は,肺末梢の結節または腫瘤;肺門,縦隔,胸膜の異常;気管支鏡が禁忌または診断に不十分である場合に,診断未確定の浸潤部または肺炎の評価のために行われる。CTガイド下で熟練した細胞病理医が参加して行われる場合,経胸腔針生検での悪性疾患の診断精度は95%以上である。良性疾患における針生検の診断精度は,50〜60%でしかない。

禁忌は胸腔穿刺のときと同様である。その他の禁忌には機械的人工換気,対側の肺切除術,血管病変の疑い,腐敗性の肺膿瘍,包虫嚢胞,肺高血圧,嚢胞性肺疾患,こらえきれない咳,凝固異常,血小板数50,000/μL未満,およびその他の出血性素因などである。

胸腔針生検は通常インターベンション放射線科医により,しばしば細胞病理医も参加して行われる。滅菌状態,局所麻酔,画像―通常CTであるが,胸膜の病変に対してときに超音波―によるガイド下で,患者が息をこらえている間に,疑われる病変部へ生検針が進められる。病変は生理食塩水を用いてまたは用いずに吸引する;2〜3検体を細胞学的および細菌学的検査のために集める。手技後は,透視や胸部X線を用いて,気胸と出血がないことを確認する。組織学的検査に適した組織の円柱の検体を得るために,コア針生検が用いられる。

合併症には,気胸(10〜37%),喀血(10〜25%),肺実質の出血,空気塞栓および皮下気腫などがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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