メルクマニュアル18版 日本語版
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動静脈瘻

動静脈瘻は動脈と静脈の異常な連絡である。

動静脈瘻は先天的なもの(通常,小血管を侵す)であることも,または外傷(例,銃弾や刺傷)や近傍の静脈への動脈瘤の侵食の結果として起こる後天的なものであることもある。

動静脈瘻は,動脈の機能不全(例,動脈血流の低下,塞栓形成,または虚血による四肢の潰瘍)や,圧の高い動脈血が罹患した静脈に流れ込むために生じる慢性静脈不全(例,末梢浮腫,静脈瘤,うっ血性色素沈着)の症状と徴候を示すことがある。瘻が表面に近いところにあれば,腫瘤を触知でき,患部は通常腫脹し温かく,表在静脈は膨張し,しばしば拍動性である。瘻の上では振戦が触知でき,また聴診器では収縮期に強くなる連続性の大きなブランコ(機械性)雑音が聴取できる。まれに,心拍出量のうちかなりの割合が瘻を通じて右心へ流れてしまう場合に,高拍出性心不全が起こる。

先天性の瘻は,重大な合併症(例,成長期の小児の脚の伸長)を発症しない限り治療は必要ない。必要であれば,血管にコイルや塞栓子を留置して瘻を閉鎖するために,経皮的な血管手技が利用できる。治療が完全に成功することはめったにないが,合併症はしばしばコントロールされる。後天性の瘻は,通常単一の大きな連絡路をもち,手術によって効果的に治療できる。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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