メルクマニュアル18版 日本語版
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化膿性内耳炎

John S. Oghalai, MD

化膿性(膿状)内耳炎は,内耳の細菌感染であり,しばしば聾および前庭機能の喪失を引き起こす。

化膿性内耳炎は通常,重度の急性中耳炎,化膿性髄膜炎,または真珠腫肥大の過程で細菌が内耳に広がったときに起こる。

症状としては,重度のめまいと眼振,悪心と嘔吐,耳鳴,様々な程度の難聴などがある。疼痛や発熱が一般的である。

急性中耳炎の発症中にめまい,眼振,および/または感音難聴が起こった場合,化膿性内耳炎が疑われる。側頭骨のCTを実施し,迷路骨包の骨のびらん,あるいは癒着性の乳様突起炎などの急性中耳炎のその他の合併症を同定する。精神状態の変化,髄膜症,高熱などの,髄膜炎または脳膿瘍の症状がある場合,MRIが適応となることもあり,このような場合には,腰椎穿刺および血液培養も行う。

治療は,培養および感受性検査の結果に応じて調整した,髄膜炎に適した抗生物質の静注(例,セフトリアキソン50〜100mg/kg,静注にて1日1回投与,最大2gまで)による。中耳の排膿のために,鼓膜切開術(および,ときには鼓膜チューブの留置)を行う。乳様突起洞削開術が必要なことがある。

最終改訂月 2007年7月

最終更新月 2005年11月

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