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悪性外耳道炎は,典型的には外耳道の緑膿菌性感染から骨髄炎に至る疾患である。
軟部組織,軟骨,骨が全て侵される。この骨髄炎は頭蓋底に沿って広がり,正中線を越えることもある。
悪性外耳道炎は主として,高齢者の糖尿病患者,あるいは免疫不全患者において生じ,しばしば緑膿菌による外耳道炎によって発症する。持続性で重度の耳痛,悪臭のある膿性耳漏,外耳道(通常は外耳道の骨部と軟骨部の境界)の肉芽組織などが特徴である。様々な程度の伝音難聴が起こりうる。重症例では,顔面神経麻痺が続いて起こることもある。
診断は側頭骨のCTスキャンに基づき,CTスキャンでは含気組織の吸収度上昇や,中耳の透過性亢進(骨溶解)がところどころみられる。培養を行い,外耳道の組織生検を実施して,この疾患特有の肉芽組織と悪性腫瘍とを鑑別する。
治療は,フルオロキノロンまたはアミノ配糖体-半合成ペニシリンの組み合わせの静脈内投与を6週間行う。広範囲の骨病変では,さらに長期間の抗生物質治療が必要となりうる。糖尿病の綿密な管理が不可欠である。通常,手術の必要はない。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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