メルクマニュアル18版 日本語版
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鼻うっ血および鼻漏

最も一般的な鼻うっ血ならびに鼻漏の原因はウイルスおよびアレルギーである。乾燥した空気はうっ血を誘発することがある。急性副鼻腔炎はやや一般的ではなく,鼻腔の異物はまれである(主として小児に発生)。

局所のうっ血除去薬を1日を超えて使用する患者は,薬剤の効果が消えるとしばしば顕著なうっ血の後戻りを経験するので,連続使用する結果となる。この病態(薬物性鼻炎)はある期間持続し,治療の結果ではなく原疾患の持続と誤解されることがある。

評価

病歴には鼻の分泌物の性質,患者と所在地および季節の関係,関連症状(例,発熱,疼痛)がある。身体診察は,鼻,咽頭および副鼻腔域を中心に行う。

咽頭痛,倦怠感および鼻粘膜の発赤はURI(上気道感染)を示唆する。涙液が多く,眼にかゆみがあり,鼻粘膜が蒼白で湿潤であるとアレルギーが示唆され,症状が季節によって現れたり,誘因の可能性がある物質(例,動物の鱗屑,羽根枕)に暴露したときに再発する場合は特に該当する。粘液膿性の分泌物(ときに不快な,もしくは金属性の味がする),病巣部顔面の疼痛または頭痛,ときに上顎洞または前頭洞の発赤,圧痛は副鼻腔炎を示唆する。小児における片側性の不快臭を伴う分泌液は鼻腔の異物を示唆する。急性鼻症状に対しては,糖尿病患者または免疫不全患者における侵襲性副鼻腔炎(鼻および副鼻腔疾患: 副鼻腔炎を参照 )が疑われない限り,一般的に検査は適応されない。

治療

特異的な症状は治療する。うっ血症状はうっ血除去薬の局所または経口投与(例,フェニレフリンまたはプソイドエフェドリン)で軽減しうる。長期の使用は避けるべきである。ウイルス性鼻漏は,抗ヒスタミン薬の抗コリン作用がヒスタミン遮断性特性と関連しないため,その口腔内投与で治療されうる。アレルギー性うっ血および鼻漏は抗ヒスタミン薬で治療可能であり,このような症例では,非抗コリン作用性抗ヒスタミン薬による副作用は少ない。鼻用のコルチコステロイド薬もアレルギー症状を改善する。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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