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喉頭癌の90%が,扁平上皮癌である。喫煙,アルコール依存,黒人,男性,60歳を超える者の危険性は高い。声,嚥下,または呼吸の症状が早期に発生するので,一般的に早期診断される。診断は,喉頭鏡検査と生検に基づく。治療は手術,ときに放射線照射である。会話力の回復が一般的に必要となる。
扁平上皮癌は喉頭の最も一般的な癌である。米国では,男性で4倍好発し,白人よりも黒人において好発する。95%以上の患者が喫煙者であり,年間15箱の喫煙で危険性は30倍増加する。60%の患者は局所の病変のみを,25%が局所の病変と所属リンパ節への転移病変を,15%が進行した病変か遠隔転移,または双方を呈する。一般的な原発部位は声帯(声門),特に前方部にある場合,声門上の喉頭(喉頭蓋),下咽頭(梨状陥凹)および輪状後部である。
疣贅癌は扁平上皮癌のまれな型で,通常は声門部に生じる。
症状,徴候,診断
喉頭蓋または梨状陥凹の癌は,腫瘤を呈するまではしばしば無症状である。しかしながら,これらの癌と輪状後部癌は疼痛と嚥下障害を起こすことがある。そのような患者は,直ちに間接喉頭鏡検査を受けるべきである。
声帯または声門の癌は早期に嗄声を生じ,2週間を超えて嗄声の続く患者は全て,間接喉頭鏡検査を受けるべきである。いかなる病変も直接喉頭鏡検査による生検を受けるべきである。
生検で癌が発見された患者は,上気道と消化管のさらなる内視鏡検査で癌の共存について調べ,頸部,胸部,腹部のCTまたはMRIによる転移の評価を受けるべきである。遠隔転移が最も後発するのは肺と肝臓である。
治療と予後
早期声門癌に対しては,レーザー切除,放射線療法,またはときに声帯摘出により,5年生存率は85〜95%であり,レーザー切除と放射線療法は通常,正常な声が温存される。前交連の病変,声帯の可動損傷,甲状軟骨への浸潤,または声門下への広がりを伴う進行癌については手術が必要である。片側の声帯に限られる病変では,喉頭の発声と括約筋機能を維持できる喉頭半切除がしばしば可能である。より進行した声門癌では,喉頭全摘出術が必要である。
早期声門上癌は,放射線療法により効果的に治療しうる。レーザー切除も頭頸部における表在性扁平上皮癌でかなり成功することが示されている。もし癌が進行していても,声帯が侵されていなければ,声門上喉頭部分摘出を行って声と声門括約筋を温存することができる。もし声帯も侵されているならば,喉頭全摘出術が必要となる。
早期下咽頭癌は拡大喉頭部分切除術により治療する。さらに進行した病変では喉頭全摘出術が必要である。進行した声門上部癌と下咽頭癌においては,検出されない残存腫瘍の可能性があるため,放射線療法と手術の併用の方が手術単独より成功する可能性がある。
輪状後部癌に対しては,喉頭咽頭摘出術と顕微鏡的血管吻合を伴う遊離空腸皮弁を用いた下咽頭および頸部食道の再建手術が必要である。頸部リンパ節転移に対しては,喉頭の手術は根治的頸部郭清術または保存的頸部郭清術が組み合わされる。
疣贅癌は外科的に治療される。
5年生存率は声帯病変では80%を超えるが,声門上病変では50%である。
レチノイン酸誘導体が続発癌の発生予防に用いられていた。
リハビリテーション:
喉頭全摘出後,患者は,食道発声,気管食道瘻,または電気喉頭の方法により新たな声を作り出す必要がある。3つの全ての方法において,咽頭,口蓋,舌,歯,口唇により,発音は明晰に構音される。
食道発声では,音を出すために吸気中に空気を食道に取り込み,咽頭食道移行部を通して少しずつ空気を吐き出す。
気管切開術で声の喪失を生じる場合,術後の管理は発音を容易にするため,一方向弁,または気管食道瘻が挿入される。この弁は,呼気中,音を生み出すために食道へ空気を送っている。患者は身体的なリハビリテーション,言語指導,この弁の管理と使用における適切な訓練を受け,食物,液体,分泌物の誤嚥の可能性に対して注意しなければならない。
電気喉頭とは,首に押しつけて音を出す電池式の音源である。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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