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飛蚊症の形は不明瞭で,しばしば細胞状または糸状で,視野を横切って動く。片眼性または両眼性である。眼球運動とともに相対的な位置が変化したり,変わらなかったりし,典型的には無地の背景(例,壁または窓もしくは空)で最も目立つ。
安定した慢性の飛蚊症は一般的なもので,硝子体蛋白および膠原線維の特発性の凝縮により起こる。これらの飛蚊症は時とともに目立たなくなり煩わしくなくなる傾向がある。疾患の兆しであることはまれである。急性の大量の飛蚊症は硝子体の出血もしくは剥離,または網膜の裂孔もしくは剥離に伴って生じる。数および頻度において,慢性で変化しない飛蚊症でも急性の飛蚊症でもないものは,硝子体炎,ぶどう膜炎,腫瘍(仮面症候群)により硝子体内で生じた細胞残渣の結果であることがある。
大量の飛蚊症を伴う大量の“閃光”または稲光(光視症)は,視野をカーテンが横切るような視野障害同様に,網膜剥離を示唆する。
飛蚊症,閃光,視野の変化が最近生じた,または重症度もしくは頻度が増加した場合は,散瞳のうえ全網膜の精密検査を行う必要がある。倒像眼底検査を用いて後部硝子体剥離,網膜の裂孔または剥離,硝子体出血を探す。
倒像眼底検査は通常,重篤な基礎原因を検出または除外するために適切であるが,硝子体出血により網膜像の一部が遮られている場合はBモード超音波検査で網膜剥離を除外しうる。
安定した慢性の飛蚊症は臨床上重要ではなく,治療を必要とせず,最終的にはあまり気にならなくなる。網膜裂孔および網膜剥離の治療は網膜疾患: 治療で考察されている。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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