メルクマニュアル18版 日本語版
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充血(Pink Eye)

充血は,結膜の血管拡張または結膜下出血により起こる。最も一般的な原因は感染性またはアレルギー性の結膜炎で,最も重篤な原因は閉塞隅角緑内障,続いてぶどう膜炎,角膜潰瘍,強膜炎である(眼科患者へのアプローチ: 充血の鑑別表 2: 表参照)。他の原因には異物,外傷,上強膜炎,角膜炎,球後病変(しばしば眼球突出も起こす),麦粒腫,結膜下出血がある。

表 2

PDF 充血の鑑別

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閉塞隅角緑内障が原因の充血は,通常疼痛,頭痛,悪心および嘔吐を伴う。感染性結膜炎が原因の場合は,しばしば眼脂および眼脂の塊を伴う。突然発症する単なる充血は,外傷または眼に対する直接の刺激を示唆する。耳前リンパ節腫脹はウイルス性結膜炎を示唆する。そう痒感および水様性眼脂はアレルギー性結膜炎を示唆する。ちくちくする感じまたは異物感は角膜上皮剥離,結膜炎,乾性角結膜炎を示唆する。深部痛も強膜炎の兆しであることがある。光輪または虹のような縞は角膜浮腫を示唆する。羞明は,角膜上皮剥離,角膜潰瘍,ぶどう膜炎を示唆する。

視力低下は緑内障,角膜潰瘍,外傷による前房出血,ぶどう膜炎を含む重大な病状を示唆する。眼脂は,アレルギー性,ウイルス性(水様性),細菌性(膿性)結膜炎を示唆する。眼球突出は,膿瘍,眼窩腫瘍,グレーヴス病などの球後病変を示唆する。角膜反射の不整は,急性閉塞隅角緑内障に起因する可能性がある角膜浮腫,角膜上皮剥離,または角膜炎に起因する可能性がある角膜表面の障害を示唆する。毛様充血はぶどう膜炎,緑内障,角膜炎を示唆する。眼圧上昇は緑内障の診断に役立つ。瞳孔の不整または中心固定はぶどう膜炎または緑内障(もしくは神経眼科的問題)に起因することがある。

アレルギー性またはウイルス性結膜炎もしくは結膜下出血を強く疑わせる特徴を認める患者では検査の必要はない。必要はないが,通常,細隙灯顕微鏡検査,眼圧測定,フルオレセイン染色を行うべきである。異物疑いの評価もしくは,よりまれであるが眼内または眼窩の病状を同定するために,CTまたは超音波検査が行われる。

治療は基礎疾患の管理である。充血そのものを,特異的診断なしに治療(例,血管収縮薬)することはまれである。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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