メルクマニュアル18版 日本語版
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炎症性眼窩疾患

眼窩炎(眼窩炎性偽腫瘍)は眼窩内の任意または全ての組織を侵しうる。炎症反応は非特異的,肉芽腫性,血管炎性でありうる。炎症は基礎にある医学的異常の一部であることも,単独で存在することもある。全年齢層の患者が罹患しうる。進行は急性または慢性で,再発することがある。

典型的な症状および徴候には,突然始まる疼痛を伴う眼瞼の腫脹および紅斑がある。眼瞼下垂,複視,視力低下も起こりうる。

類似の所見は眼窩感染症(後述参照)でも起こるが,この疾患では外傷の既往または近接する感染巣(すなわち,副鼻腔炎)がない。CTまたはMRIによる神経画像検査が必要である。慢性例または再発例に対し,基礎にある医学的異常を証明するために生検が行われることがある。

治療は炎症反応の種類に基づき,コルチコステロイドの経口投与,放射線療法,数種類の免疫調節薬のうちの1つの投与,がありうる。難しい症例では,炎症性サイトカインの1つ(腫瘍壊死因子α)に対するモノクロナール抗体を用いた初期治療が成功することがある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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