メルクマニュアル18版 日本語版
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サンバーン

サンバーンは太陽のUV放射に暴露するために起こる疼痛を伴う紅斑で,ときに水疱も生じる。治療は熱傷に準じ,冷湿布,NSAIDの投与を行うが,重症例では無菌性ドレッシングおよび抗菌薬の外用も行う。日光暴露を避けることによる予防とサンスクリーンの使用が重要である。

サンバーンは,皮膚がUVB光線(280〜320nm)に過剰に暴露した結果である。症状と徴候は,高度な反応を除いて1〜24時間後に現れ,72時間以内にピークに達する。皮膚の変化は,軽度な紅斑を生じて後に表在性の鱗屑を来すものから,疼痛,腫脹,皮膚の圧痛,水疱を来すものまで様々である。下腿,とりわけ前脛骨部表面のサンバーンは,特に不快で,しばしば治癒が遅れる。全身症状(発熱,悪寒,衰弱,ショック)は熱傷に類似し,体表面が広範囲に侵されると現れることがある;これらの症状はIL-1の放出によるものかもしれない。

後に出現する合併症で最もよくみられるものは,二次感染,しみ,汗疹様発疹である。剥脱した皮膚は,数週間の間,日光に極めて弱い。

治療と予防

サンバーンが完全におさまるまで,さらに日光に暴露するのは避けるべきである。冷たい水道水の湿布およびNSAIDの内服は症状の軽減に役立ち,アロエベラの外用も有用なことがある。コルチコステロイドを外用しても,冷湿布を上回る効果はない。水疱を形成した部位は,無菌性ドレッシングとバシトラシンまたはスルファジアジン銀の外用を用い,2度熱傷(熱傷: 初期治療を参照 )に準じて処置すべきである。局所麻酔薬(例,ベンゾカイン)を含む軟膏やローションは,アレルギー性接触皮膚炎を起こすリスクがあるので避けるべきである。

広範で重症のサンバーンをコルチコステロイドの全身投与(例,成人やティーンエージャーに対してプレドニゾン20〜30mg,経口,1日2回,4日間)で早期に治療すると不快感が軽減することがあるが,このような使用法については賛否両論がある。

簡単な注意をすれば(例,特に真昼の間は日光を避ける,目の詰まった衣服を着る,サンスクリーンを用いる),サンバーン症例の大部分は防げる(日光に対する反応: 予防を参照 )。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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