メルクマニュアル18版 日本語版
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毛孔性紅色粃糠疹

毛孔性紅色粃糠疹はまれな慢性疾患で,手掌および足底では黄色調の過角化を来すが,他部位には毛孔性の紅色丘疹が生じ,それらが融合して赤いオレンジ色の鱗屑を伴った局面および融合した紅斑を形成し,病変と病変の間には正常皮膚が島状に残る。

毛孔性紅色粃糠疹の原因は不明である。本疾患にはよくみられる2つの病型があって,その1つは若年性古典型で,常染色体優性遺伝を示し小児期に発症するという特徴があり,他の1つは成人性古典型で,遺伝性は認めず成人期に発症するのが特徴である。いずれの年齢層にも非典型型が存在する。日光は増悪の誘因になることがある。

診断は臨床像で行うが,生検で裏付けを取ることもある。本疾患が頭皮,肘,膝に生じたときに鑑別すべき疾患として,脂漏性湿疹(小児例)および乾癬がある。治療は極めて困難でかつ経験的である。本疾患は軽快することはあっても,治癒することは皆無に近い;古典型は3年かかって徐々に消退するが,非古典型は持続する。鱗屑は皮膚軟化剤または12%乳酸を密封包帯法で用い,その後でコルチコステロイドを外用すれば改善することがある。ビタミンAの内服も有効なことがある。患者が外用剤による治療に抵抗性のときは,レチノイドまたはメトトレキサートの内服で治療してもよい。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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