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薬物は様々な発疹や反応を引き起こすことがある。項を改めて解説するが,最も重篤な疾患として,スティーブンス-ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死剥離症,過敏症症候群,血清病,剥脱性皮膚炎,血管浮腫およびアナフィラキシー,薬剤誘発性血管炎がある。薬剤は,脱毛,扁平苔癬,結節性紅斑,色素沈着性変化,SLE,光過敏反応,天疱瘡,類天疱瘡に関与することもある。他の薬物反応は病変の型で分類される(
過敏症および炎症性疾患: 薬物反応の型および典型的な原因薬剤表 1: を参照)。
薬疹で最もよくみられるのは皮膚に生じる発疹である。おそらくアンピシリンが最も多い原因薬剤である。その他の薬剤には,スルホンアミド系やパントプラゾールがある。発疹は,軽度のそう痒を伴う麻疹様皮疹として現れる。典型的な場合,発疹は薬剤開始後3〜7日で出現し,T細胞性免疫で進展する。
じんま疹はよくみられる(皮膚科患者へのアプローチ: じんま疹を参照 )。発症機序にはIgEが介在している。アスピリンをはじめとするNSAID,ペニシリン,スルホンアミド系は原因薬剤として非常に多い。じんま疹はときに血清病の発症が迫っていることを示す最初の徴候であり,血清病であれば,発熱,関節痛などの全身症状が数日以内に出現する。
固定薬疹は通常円形で,薬剤を再投与すれば同じ解剖学的部位に再発する。テトラサイクリンおよびフェノールフタレインが原因薬剤として多い。
ざ瘡様発疹は,ビタミンB2,B6,B12で引き起こされたり増悪したりすることがある。イソニアジド,フェニトイン,フェノバルビタール,臭化物,ヨウ化物もざ瘡様発疹を誘発することがある。プレドニゾンもよくみられる原因薬剤である。
肢端紫藍症はブロモクリプチンおよびブレオマイシンで生じることがある。
皮膚壊死は,ワルファリン,ヘパリン,バルビツール酸系,エピネフリン,ノルエピネフリン,バソプレシンで生じることがある。
診断と治療
診断には,最近使用したOTC薬を含め,しばしば詳細な病歴が必要である。診断の助けとして信頼できる臨床検査はないが,罹患皮膚を生検すれば,しばしば診断が示唆される。大部分の薬物反応は薬物を中止すれば消退し,それ以上の治療を必要としない。可能なら,被疑薬は化学的に無関係な化合物で代用すべきである。感受性は薬物の再投与によってのみ明確に知ることができるが,これは危険および/または非倫理的な側面がある。そう痒は抗ヒスタミン薬およびコルチコステロイドの外用で制御できる。
じんま疹からアナフィラキシーへの移行が懸念されるときは,水性のエピネフリン(1:1000)0.2mLを皮下または筋注で投与したり,作用は緩徐だがより作用が持続する水溶性ヒドロコルチゾン100mgを静注後にコルチコステロイドの内服を短期間行ってもよい(p. 1439も参照)。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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