|
乏汗症は不十分な発汗である。
皮膚の異常による発汗低下が臨床的に問題となることはまれである。発汗低下の大部分は局所的であり,局所の皮膚障害(例,外傷,放射線照射,ハンセン氏病などの感染症,炎症)または膠原病(例,強皮症,SLE,シェーグレン症候群)による汗腺の萎縮が原因である。発汗減少は薬剤性のこともあり,特に抗コリン作用をもつ薬剤で生じる。また,発汗減少は糖尿病性神経障害や種々の先天性症候群でも生じる。熱射病は不十分な発汗を引き起こすが,皮膚疾患というよりはCNSの疾患である(熱中症: 熱射病を参照 )。発汗減少が不明熱(FUO)の形で現れることもあるが,まれである。臨床的に発汗減少を認めるか,熱不耐症によって診断する。治療は冷却することである(例,冷房,濡れた衣類)。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
|