メルクマニュアル18版 日本語版
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毛包炎

毛包炎は毛包の細菌感染である。

毛包炎は通常黄色ブドウ球菌 が原因であるが,ときに緑膿菌 (浴槽毛包炎[hot-tub folliculitis])または他の菌が原因のこともある。浴槽毛包炎は,塩素もしくは臭素による水の処理が不適切なために起きる。

毛包炎の徴候は,毛包周囲の表在性膿疱または炎症性結節である。症状は軽度の疼痛または刺激感である。感染した毛は簡単に抜け落ちたり引っぱれば簡単に抜けるが,丘疹が新たに発生しがちである。硬い毛が皮膚内に成長すると,慢性の軽い刺激または炎症を来すことがあり,感染性毛包炎に似ることがある(鬚毛部仮性毛包炎―毛髪の障害: 鬚毛部仮性毛包炎を参照 )。

大部分の毛包炎は黄色ブドウ球菌で生じるので,1%クリンダマイシンローションまたはゲルの外用,1日2回を7〜10日間行ってもよい。または,5%過酸化ベンゾイルの洗浄液をシャワー時に5〜7日間用いてもよい。皮膚が広範に侵された場合は,全身療法(例,セファレキシン250〜500mg,経口,1日3〜4回,10日間)が必要なこともある。もしこれらの方法で治癒しなければ,グラム陰性菌が原因である可能性を除外するために膿疱内容をグラム染色して培養し,ブドウ球菌の鼻腔内保菌者である可能性を除外するために鼻腔の培養を行う。真菌性の毛包炎を除外するために,引き抜いた毛を水酸化カリウム液で包埋した顕微鏡標本を作製すべきである。

浴槽毛包炎は通常治療しなくても消退する。しかし,再発を防止し他人を感染から守るために,浴槽の適切な塩素処理が必要である。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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