メルクマニュアル18版 日本語版
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皮膚幼虫移行症(移動性線状疹)

皮膚幼虫移行症は鉤虫感染の皮膚症状である。

皮膚幼虫移行症(CLM)は鉤虫属が原因で,最も多いのはイヌまたはネコの鉤虫 (ブラジル鉤虫)である。イヌまたはネコの糞便中に排出された鉤虫卵は,温かく湿った土または砂の中で感染性のある幼虫に成長する;感染が生じるのは皮膚が汚染された土壌または砂に直接接触し,幼虫が防御されていない皮膚に侵入するときであり,通常は足,下肢,殿部,背部から侵入する。CLMは世界中で発生するが,熱帯の環境で最もよくみられる。

CLMは高度なそう痒を来す;CLMの徴候は侵入門戸における紅斑ならびに丘疹および蛇行して赤褐色の炎症を伴う糸状の皮下線条である。診断は病歴および臨床像で行う。15%チアベンダゾール液またはクリーム(複合剤)の外用,1日2〜3回,5日間は極めて有効である。チアベンダゾールの内服は,耐容性が不良のため通常用いられない。アルベンダゾールおよびイベルメクチンは治癒が期待でき,耐容性も良好である。

CLMにはレフラー症候群(斑状の肺浸潤および末梢血の好酸球増多)と呼ばれる一過性の肺反応が合併することもある。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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