メルクマニュアル18版 日本語版
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乳頭のパジェット病

パジェット病はまれな癌で,片側の乳頭周辺に認める湿疹様ないし乾癬様の局面として生じる。パジェット病は乳房の乳管腺癌が基礎にあり,それが表皮に拡大したものである。

代謝性の骨疾患もパジェット病と呼ばれ,乳房のパジェット病をこの骨疾患と混同すべきではない。しばしば診断時には転移巣が存在する。治療は手術である。

パジェット病は他の部位にも生じ,そのほとんどは鼠径部または肛門周囲である(乳房外パジェット病)。部位としては膀胱および直腸が最も多い。乳房外パジェット病は,アポクリン腺が存在する部位に生じたまれな上皮内腺癌である。発赤して浸出性で痂皮を伴い,皮膚炎に酷似しているが,病変は辺縁が明瞭で,片側性であり,局所治療に反応しないことから医師は癌を疑うべきである。生検は典型的な組織学的変化を示す。治療は発見された腫瘍を外科的に切除し,外科的手技またはCO2レーザーによるアブレーションのいずれかで腫瘍の表面を覆う皮膚病変を除去することである。本疾患は根底に悪性疾患が関与しているので,全身の評価が必要である。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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