メルクマニュアル18版 日本語版
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はじめに

赤血球(RBC)の産生(赤血球産生)は,エリスロポエチン(EPO)というホルモンの制御のもと,骨髄内で起こる。腎内の傍糸球体細胞は,O2運搬量の減少(貧血および低酸素症におけるように)およびアンドロゲン濃度の増加に応じてEPOを産生する。赤血球の産生には,EPOのほかに,主として鉄,ビタミン葉酸,B12といった十分な基質の供給を必要とする。「ビタミンB12」および「葉酸」はビタミンの欠乏症,依存症,および中毒症で考察;「鉄」は赤血球産生低下による貧血で考察されている。

赤血球は約120日で老化する。その後,赤血球は細胞膜を失い,大半は脾臓,肝臓および骨髄の食細胞により循環血液中から除去される。ヘモグロビンは,主としてヘムオキシゲナーゼ系によってこれらの細胞および肝細胞内で分解され,鉄の保存(およびその後の再利用),一連の酵素学的段階を経由したヘムのビリルビンへの分解,および蛋白の再利用が行われる。一定の赤血球数を維持するには,毎日その細胞数の120分の1を再生する必要がある;未熟な赤血球(網赤血球)は絶えず放出されており,末梢赤血球群の0.5〜1.5%を構成する。

女性および高齢の患者にEPO濃度の低下をもたらすアンドロゲン濃度の低値は,赤血球を産生する骨髄の能力の低下と同様,貧血の素因となる。加齢とともにヘモグロビンおよびヘマトクリットはわずかに減少するが,正常値を下回ることはない。女性においてしばしば赤血球濃度低下の一因となる他の因子としては,月経による累積的な失血および多胎妊娠による鉄需要の増加が挙げられる。

最終改訂月 2005年11月

最終更新月 2005年11月

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