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良性の甲状腺結節の原因には過形成性コロイド様甲状腺腫,甲状腺嚢胞,甲状腺炎,甲状腺腺腫などがある。悪性の原因としては甲状腺癌が挙げられる(甲状腺疾患: 甲状腺癌を参照 )。
評価
多くの結節は,他疾患用に行われた甲状腺の画像検査で偶然発見される。甲状腺結節の発生頻度は年齢とともに増加し,超音波検査では結節が中高年患者の10〜67%で明らかにされる。
病歴:
疼痛は甲状腺炎または嚢胞内への出血を示唆する。無症候性結節はしばしば癌であるが,前記良性疾患のいずれかという可能性もある。甲状腺機能亢進症状は機能の亢進した腺腫または甲状腺炎を,甲状腺機能低下症状は橋本甲状腺炎を示唆する。甲状腺癌の危険因子としては,特に乳児期から小児期の甲状腺照射歴,年齢20歳未満,男性,甲状腺癌の家族歴,弧発性結節,サイズの増大が挙げられる。
身体診察:
甲状腺癌を示唆する徴候には,石様硬の硬度または周囲構造への固定,頸部リンパ節腫脹,再発性喉頭神経麻痺による嗄声などがある。
検査:
甲状腺結節の初期評価は,TSH,遊離T4,および抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体の測定からなる。超音波検査は結節の大きさを測定する上では有用であるが,癌の診断に役立つことはまれである。甲状腺癌は,超音波検査またはX線検査で微細点状の砂状石灰化(乳頭腺癌)または濃密で均一な石灰化(髄様癌)が立証される場合に示唆される。TSHが抑制されている場合には同位元素を用いた甲状腺スキャンを撮影するが,放射線核種の取り込み率が上昇している(ホットな)結節が悪性であることはほとんどない。細針吸引生検は良性結節と悪性結節とを鑑別する最良の診断法であり,初回の甲状腺機能検査が甲状腺機能亢進症や橋本甲状腺炎を示さない場合に実施する。細針吸引生検の早期使用は,超音波検査や放射線ヨードスキャンをルーチンで行うよりも経済的な方法である。超音波検査上で1cm未満の結節には,細針吸引生検はルーチンで適応にならない。
治療
治療は基礎にある原因に対して行う。サイロキシンでTSHを抑制して小さな良性結節を縮小させる方法は約半数の症例に有効である。
最終改訂月 2005年11月
最終更新月 2005年11月
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